犬はなぜ穴を掘る?

犬はとにかく地面を掘り返して穴を掘るのが好きだったりする。
基本的に骨や拾ってきたガラクタを埋めるためだと思われているが、それ以外に深い理由があったりする。実はこれは遠い祖先のオオカミの習性が残っていて、ときどきそれがよみがえってくるのだと言われている。オオカミと言う動物は、山の斜面などに穴を掘ってそこに住んでいた。つまり、本能の中で一番同人誌的な部分らしい。さらに、食事を得るためにオオカミは、彼らの獲物であるウサギやキツネなどが巣穴にもぐり込んでいる処を掘り出して捕まえていた。さらに現在も行っているように、獲物を保存するために穴を掘って隠しておいたとも言われている。つまり、オオカミにとって生きていくための重要な部分に「土を掘る」と言う行動があったと言うことになる。獲物を確保する必要もなく、住居の心配もない飼い犬が穴を掘るという本能が目覚めてしまうのは、どうもストレス解消だと最近の研究では報告されている。かまってもらえない欲求不満や、運動不足がつのると穴掘りを始めてしまうと言われている。

警察犬

警察犬(けいさつけん)とは人間の4千倍〜6千倍といわれる犬の鋭い嗅覚等の能力を高度に訓練し、足跡追及能力や臭気選別能力を警察など法執行機関の捜査活動に利用するものである。また警戒犬や攻撃犬としても使用される。歴史的には軍用犬や番犬、猟犬から発展した。日本では警察が所有し使用する直轄犬、 警察が実施する試験に合格し警察から非常勤の警察犬として認められた嘱託犬をいう。また広義には日本警察犬協会が警察犬としての能力を認定している7犬種を警察犬ということもある。警察犬を最初に使用したのは19世紀末ドイツのヒルデスハイム市警察とされる。 日本では1912年に警視庁がイギリスから警察犬2頭を採用したのが始まりである。 現在警視庁鑑識課だけでも32頭が使用され、その他各道府県警鑑識課でも使われている。 なお、警視庁警備部警備二課には警察の捜索活動を行う警察犬だけではなく犯人制圧や災害救助犬のように被災者の捜索を行う警備犬がいる。 また米国ではポリス・ドッグはK9と略称される(youtube―“犬”との語呂合わせ)。
≪日本の警察犬種≫
ジャーマン・シェパード・ドッグ: 1880年頃、ドイツ中部および南部の山岳地方に存在した羊の番犬から高度な能力を有する軍用を目指して開発された犬種。第一次世界大戦でドイツ軍が軍用犬として採用し、優秀さが認められた。日本でも戦前、軍用犬として採用されている。
ドーベルマン 19世紀末にドイツチューリンゲンのアプリドーベルマンが開発した犬種。軍用犬としても用いられた。断尾、断耳されることが多い。
エアデール・テリア: 英国のテリア種で猟犬として使われていたが、英国、カナダなどで警察犬としての実績をもつ。
コリー: 英国北部スコットランド高地地方の原産で、テレビドラマ『名犬ラッシー』で有名になった。日本では1958年から警察犬に指定されている。
ボクサー: ドイツで闘犬として作出された犬種で、断尾、断耳されている。
ラブラドール・レトリバー: 北欧や英国の原産で、カナダのラブラドル半島で海に落ちた魚等を回収する仕事に使われていた。盲導犬や麻薬捜査犬として採用されている。日本では1984年警察犬に追加された。
ゴールデン・レトリバー: スコットランド原産で、警戒能力は弱いが足跡追跡や臭気選別能力が高い。日本では1992年に警察犬指定された。