警備犬と災害救助犬
警備犬(けいびけん)とは、警視庁警備部警備二課装備第三係に所属しており警察の警備・捜索活動や災害現場で被災者の捜索などを行えるように訓練された犬である。
警察犬とは違い警視庁の警備犬はハーネスや鈴を付け替えることで性格が変わり、犯人制圧や爆捜犬(爆発物捜索犬)として爆発物などの捜索から災害救助犬のように被災者の捜索まで1頭で複数の任務を行う事が可能である。新潟県中越地震や四川大地震などの国内・海外で発生した災害に救助犬として派遣されており中越地震では警備犬レスター号が埋没していた童貞 車から救出された2歳の幼児の生存を最初に確認した。警察犬が事件が起こった後に犯人を追跡する犬ならば警備犬は事件の発生を未然に防ぐ犬である。
災害救助犬(さいがいきゅうじょけん)とは、地震や土砂崩れ等の災害で、倒壊家屋や土砂等に埋もれ、助けを必要とする人を、主にその嗅覚によって迅速に発見し、その救助を助けるように訓練された犬。日本では、1990年より社団法人 ジャパンケネルクラブが事業計画を開始、また、特定非営利活動法人 全国災害救助犬協会が、救助犬育成を目的とする日本初の「救助犬協会」となった。
日本には現在、大きな災害救助犬協会が4団体存在する(全国災害救助犬協会・ジャパンケネルクラブ・日本救助犬協会・日本レスキュー協会)。また、都道府県レベルで独自に活動している協会もある。災害救助犬は、その鼻の使い方が警察犬と異なる。 警察犬が鼻を下向きに使うのに対して、災害救助犬は空気中の浮遊臭をかぐため、必然的に鼻を上方向に向けて使う。犬種はラブラドール・レトリバーが多いが、基本的にはどのような犬でも災害救助犬になることが可能。 小型犬は、大型犬では入り込めないような隙間に入り込んで捜索することが可能である